看護専門外来は、患者自身が病気を理解し自己管理することで、日常に安心をもたらせるようにサポートするためのチームだと言える。
看護専門外来の部門に勤務する条件は病院ごとに基準が定められており、原則として認定看護師、専門看護師の資格を持っていることが望まれる。
さらに、看護部長相当職の実務経験がある認定看護管理者が責任者として置かれることも多い。
これらの資格は日本看護協会が認定するもので、少なくとも看護師資格を取得してから5年以上の実務経験を要する高度な資格である。
認定看護師資格は、2020年度から新しいステージに入った。
2019年の時点では21分野にわたる認定看護分野があったが、一部において分野統合および分野名の変更などにより2020年度より19分野に変わったのだ。
19分野においては新カリキュラムでの教育が開始され、それに伴い履修時間も600時間から800時間へと増やされた。
専門看護師は、看護系大学院修士課程において必要な単位数を取得して終了した者が、5年以上の実務経験を積んで受験資格を得る。
どちらの資格も5年ごとに更新審査を受けなければならず、常に学ぶことが必要になる資格である。
看護専門外来においては、こうした高度に専門的な看護師ばかりがいるわけではない。
認定・専門看護師を補助する役目を担う一般の看護師も少なからず活躍している。
認定看護師・専門看護師の資格を取得する際の5年の実務経験には、少なくとも3年間の実務が含まれていなければならないのだ。
認定看護師・専門看護師を目指すのであれば、看護専門外来で経験を積むことを視野に入れて考えておく必要があるだろう。